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matohu椿山とmatohu online shopの8月の休業日は以下の通りです。
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【休業日】
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matohu 椿山
11:00~19:00 (当日予約可)
TEL:03-6805-1597
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赤文字が定休日です。
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デザイナーがコレクションに込めた思いや、毎日の出来事などに触れた特別なエッセイ。
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つきよのほたる
堀畑 裕之
そろそろ蛍の季節ですね。
6月中頃から終わりにかけては、蛍の恋の季節です。暦でいえば「仲夏」、まさに梅雨のいま頃。しっとりと濡れる水辺に、淡い緑の光がふわり、ふわりと闇に飛び交う姿は、この世のものとは思えないほど。かつて学校で覚えさせられた「枕草子」の一節が、自然に口をついて出てきます。
夏は夜。月の頃はさらなり。闇もなほ、螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
やっぱりいいですね! 暗記させられて良かったと、いまさらですが先生に感謝です。清少納言の四季の描写は、日本人の心の原風景を創ったといっても過言ではありませんね。
さあ、そろそろ蛍が見たくなってきましたか? ぼくのおすすめはすごく素敵な名前の場所。自然発生する蛍が北関東で一番多い場所です。
その土地の名は、「月夜野」。
もうこれだけで、ウットリしませんか? まさに「月の頃はさらなり」です。この野原に、それはそれは「蛍が多く飛び違いたる」んです!
「月夜野」は群馬県にあります。東京からは新幹線でなんとたった1時間。近い!上毛高原駅で降りると、もう目の前が「月夜野」です。
駅を降りると、蛍を鑑賞する遊歩道があります。1時間くらいで一周できます。ここは地元の人が蛍の環境を大切に保全しているそう。本当に素晴らしい光景でした。
大河ドラマじゃないけど、源氏や平家の蛍が入り乱れ、乱舞します(もちろんタイミングがよければですが)。 蛍は20~25度の蒸し暑い日に多く出るそう。そして光を放つ時間帯は夜8時くらいまで。その後は、だんだん少なくなるようです。蛍のカップルは、夜遊びしない健全なデートなんですね(笑)
でも要注意!蛍は人工の光に弱いので、懐中電灯も、携帯のライトもダメ!フラッシュもだめですよ。だから、ほんとうに闇夜です。「月夜野」だから月でも出てたらいいんですが、梅雨時だからそうもいかない。すると、ほんとに蛍の光以外見えないから、遊歩道を歩くのが大変!
しかも、ぼくが一番怖かったのが、アマガエル。いや、カエルは小っちゃくてすごく可愛いいんだけど、横の田んぼで大合唱して、遊歩道にもどんどん出てきて散歩してるんです。まさにカエルにとっても遊歩道。え、なにが怖いって? そう、そのカエルちゃんたちを、危うく踏みそうになるんです! 辺りはずっぽり闇。電灯無しだから、足元なんて見えないのに、カエルちゃんたちの「ケロケロ」という可愛い声がするんです。だからもう踏まないように、すり足するしかない!
肝心の蛍は見たいわ、カエルを踏まないように歩かなきゃだわ、もう大忙し。本来なら1時間で歩けるはずが、すごーく時間をかけてなんとか踏破しました(笑)。
でも「月夜野」の闇のなんと清らかなこと。あの世とこの世を行き交うように、蛍がスーッと現れ、光の残像を残して消えていくさまは、他にたとえようもない。まさに「ほのかに打ち光りて行くもをかし」です…。
春には桜、秋には紅葉を見に行くように、夏には蛍を見に行く。それらは日本人がおこなってきた「季節の愉しみ」方だったと思います。ぜひ、みなさんもお近くの蛍の里へ行ってみてください。梅雨時だから、折り畳み傘を忘れずに。当然「雨など降るもをかし」です。
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早春点描
matohu 関口真希子
まだ淡い朝の光がかすかにカーテンを揺らす。
そっと腕を伸ばして今日の寒さを確かめる。
いつもひんやり出はじめの氷水で顔を洗う勇気がでない。
Tシャツを重ね着して、上着のファスナーを首まであげる。ランニングシューズに足を入れ、思い切って扉を開ける。
風は刺すように冷たい。いつもの快晴。
ほの明るい窓の外には、ちゃんと朝が来ている。
路地の飛び石を踏んで道にでる。
向かいの大きな空き地の霜柱の高さを確かめる。ひと足先にいつも誰かの足あと。
ゆっくりと走り出す。
小さな緑地に降り積もった落ち葉が風もなくカサカサ鳴っている。小鳥の気配、そっと通り過ぎる。
住宅街の迷路を楽しんで、開けた並木道にでる。しばしここでストレッチ。
青い空、ポプラの星形オーナメントが忘れられたようにポツポツ下がっている。
吹き抜ける風に、かすかな薫り。向こうの塀越しに咲き初めの白梅が枝を差し向けている。
瞼を閉じたくなるくらいの陽光。
その明るさが日々強まっていく。
花を咲かせるエネルギーを集めて、桜の枝々もぼんやりピンク色に煙っている。
四季の中で冬ばかり長いように錯覚していた。春は雪が降るような寒さの中にも、静かに始まっている。
かつて東欧出身の同僚が、東京の雲ひとつない早春の空に毎朝目を輝かせていたのがずっと印象に残っている
毎日はよそ見などする間もなく慌ただしく過ぎて行く。
そしていつの間にか季節は廻っている。
けれども永遠ではない、この日常をいとおしむ。
いまは、只ただすべての人々の無事と平安を心より祈りながら。
職種:店舗販売 / 営業 / 生産管理 / パタンナー / デザイナー
正社員登用、給与は経験により相談。月20万円以上。
年齢性別不問。
厚生年金、健康保険、雇用保険等完備。交通費支給、賞与。
ご希望の方は、メールにて履歴書と職務経歴書をお送り下さい。
通過者のみ面接の返信をいたします。なお募集の職種は時期によって異なる場合があるのでお問い合わせください。
*学生のインターンは随時可能ですので、希望者は面接いたします。
送信先メールアドレス:matohu@lewsten.com
◇ matohuの理念
「日本の美意識が通底する新しい服の創造」をコンセプトに文化や歴史を大切にしながら、現代人の心に響く魅力ある「デザイン」を生み出すこと。それを深い「言葉」で表現し、共感者の輪を拡げて行く「場」を作って行くこと。
この3つを通して、多様で心豊かな世界をともに作り上げることがmatohuのプロジェクトであり、理念です。
◇ 仕事のやりがいと人間的成長
まかされた仕事を自分の創意で工夫していける環境です。1Fはショップ、2Fはアトリエになっており、デザイナーと直接話しながらアイデアを実現していけます。また文化、歴史など幅広い知識を学ぶ機会も多く大人の教養と礼儀が身につき、人間的にも成長できます。
人の心に彩りを添えるデザインを生活のなかに!を合い言葉にこれから世界に向けて発信するmatohuのスタッフを募集します。