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COLLECTION

2023 AUTUMN & WINTER COLLECTION TRAVELER'S JOURNAL

2023 AUTUMN & WINTER COLLECTION TRAVELER'S JOURNAL

 島根県松江市は、神話の時代から脈々とつながる歴史を感じる土地です。民藝や茶の湯、城下町と見所がたくさんあります。現代の小泉八雲になったつもりで、この魅力的な町を歩いてみましょう。

手のひら紀行 – 出雲 手のひら紀行 – 出雲
宍道湖 宍道湖

宍道湖しんじこ

 南北の幅は6km、東西は17kmの塩水が混じる大きな湖です。太古は海でしたが、縄文時代に土砂で島根半島とつながりました。シジミなど魚介類が豊富。東には「出雲富士」の大山だいせんがそびえ、西には壮大な夕日が沈みます。縄文人も、古代出雲人も、小泉八雲も、この風景を見ていたんだなぁ。

小泉八雲記念館と旧居 小泉八雲記念館と旧居

小泉八雲記念館と旧居

 松江城の北側、武家屋敷が残る塩見縄手にあります。八雲の教え子たちが募金して作ったという記念館には、生涯や遺品が展示されています。カエルが蓮の葉に座るこの「へるん皿」も遺愛の品です。隣の旧居は八雲が住んだ当時のままに保存されていて、八雲の魂を感じます。

袖師窯 袖師窯

袖師そでし

 明治10年から続く焼物屋さんです。昭和の初めに民藝運動に参加し、リーチや河井たちも指導に訪れました。蹴ろくろで美しい器が次々と生まれてきます。今回は五代目の尾野友彦さんが何度も試作して、かわいい陶製ボタンを作ってくれました。

出雲民藝紙 出雲民藝紙

出雲民藝紙

 清らかな小川が流れる山里で作られています。初代の阿部栄四郎の作った雁皮紙は、柳宗悦に「これぞ日本の紙!」と絶賛されました。自然の素材だけで生まれた美しい和紙の手紙をもらうと、思わず手でなでたくなりますね。

 artosbook store  artosbook store

artosアルトス book store

 松江の素敵な本屋さんです。衣食住のテーマでセレクトされた本は、どれも思わず手にとってしまうほどグッドセンス! また、本と関連したブランドや作家の作品が実際に買える展示会もお店の中で開催しています。日々の暮らしを豊かにするものに出会えるって、楽しいですよね。

objects objects

objects

 器好きの人には、松江に来たらぜひ立ち寄ってほしいお店です。民藝を中心に日本各地の作家さんの器がセレクトされています。さらに素敵な骨董の器のコーナーもあって、アンティーク好きにもおすすめ。実は前回の映像で登場した古い牡丹柄の筒描は、ここで分けてもらったんですよ。

出西生姜(しょうが) 出西生姜(しょうが)

不昧ふまい公と月照寺げっしょうじ

 月照寺は、歴代藩主の菩提寺。茶の湯の世界では有名な不昧公のお墓もあります。小泉八雲もよく散歩したそうで、お気に入りは巨大な石の亀。真夜中になると歩き回る伝説があります。美しい庭を見ながらお抹茶もいただけるので、のんびり一服していきましょう。

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